東京食鳥組合 理事長 鈴木 章夫 |
日本全体が経済不況の長期化で一向に回復の兆しが見られない中で、追い打ちをかけるように東日本大震災が発生し、 津波による大被害に加え東京電力福島第一原子力発電所の事故、それに伴う計画停電と、その影響は多方面に広がっており今後も続くと思われます。 東京食鳥組合の組合員の皆様におかれても大変なご苦労をなさっていることと思います。 このような大変な経済状況の中、理事長に就任したわけですが、組合員ならびに関係各位のご協力の下、微力ではありますが精一杯業界発展のために 務めさせていただく所存ですのでよろしくお願い申し上げます。 鶏肉は、ヘルシーなどの栄養成分や美味しさなどの肉質のすばらしさはもとよりリーズナブルな価格、さらに畜産物のなかでも最も高い生産効率等々、他の食肉に比べて多くの優位性を有しています。そのことからも鶏肉は他の食肉より確実に需要は今後も拡大していくことは間違いありません。最近、家庭では油を使う料理や煙の出る焼き物などの料理は敬遠され、その一方で惣菜加工品など調理済み商品を買い求める消費者が増えており、食鳥専門店でも生肉より惣菜の売上げの占める割合が増えている傾向が続いている状況にあります。量販店に比べ専門店のお総菜やお弁当は手作り、新鮮さといった面での評価が高くそれが売れ行きの伸びにつながっているようです。まだまだ生肉のみの販売でしっかりと商売をなさっている店もありますが、これからは常に時代のニーズを捉えて前向きに対応した商売を心がけていくことが肝要かと考えております。 今後は理事会や講習会等の場で組合員の皆様と情報交換しながら、組合員の減少傾向がみられる厳しい状況ですが、 組合員が活性化できる将来性が感じられる食鳥業界を目途に取り組んで参りたいと思いますので、ご協力のほどよろしくお願いしご挨拶とします。
都内を中心に鶏肉を取り扱う専門業者で組織する東京食鳥組合のなかで、次代を担う後継者を含めた若手経営者の集まりが青年部です。 東京食鳥組合青年部は昭和54年6月24日に虎ノ門・葵会館での発足式でスタートして30年の歴史を重ねています。 現在の青年部を構成するメンバーはこれまた50年以上の歴史を誇る「若どり会」の会員が中心となって活動しています。 「若どり会」は都内でも有力な鶏肉の業務用卸業者や小売専門店の若手経営者が集い、毎月定期的に懇親会を開いて業界情勢などを話し合い個々の企業だけでなく 業界全体の振興などに目を向けた姿勢を取り、組合活動などに助言を与えています。 こうした姿勢を具体的に行動に移す役目が青年部といえます。 毎月定例の会合を8日に開催し、仕入・販促状況など業界の動向を話し合い、 さらに消費者のみなさんに満足してもらう消費促進などを協議しています。 さらに東京だけでなく、年に1回は他府県の青年部との交流会である大会を開催し、業界内外の情報交換をはじめ、 お互いの事業の発展に向けて研鑽を積む活動などを行っています。 東京食鳥組合青年部は、今後も親会である東京食鳥組合の指導のもと業界はもとより卸・小売両面で消費者の目線に立って有意義な活動を展開していきたいとはりきっております。